東日本大震災の発生を機に東京都における災害時の医療提供体制が見直され、都内のすべての病院は救急病院ならずとも災害時には何らかの役割を担うこととなりました。また、新型インフルエンザ発生時にも、都内のすべての医療機関は対応を迫られることとなります。
このようなとき、増大する医療需要に医療資源が追い付かない可能性も十分に考えられます。このギャップを少しでも解消するためにはBCP(事業継続計画)の策定とそれに基づく通常からの準備が必須となります。
今回の研修会では、都立広尾病院院長の佐々木勝先生をお迎えし、病院のBCP策定について講義とグループワーク演習を組み合わせて実践的な研修会となるようにいたしました。
佐々木先生は救急医療・災害医療のエキスパートとして東京DMATに所属され、また、都立病院の院長として病院管理の視点から都立病院のBCP策定にも携わって来られました。
BCPは策定してあればよいというものではなく、各病院の実情に応じ関係機関・関連業者も含めて、実践できる内容でなければなりません。本研修会では、講義に加え、災害発生時の都内各地域における傷病者の発生数の見込みを想定し、グループワーク形式による発災時の自院の状況を想定・検討する演習を取り入れた内容といたします。
職種の限定はありませんが、自院の医療資源の把握ができ、非常時に指揮を執れる病院幹部職員向けの研修会です。可能であれば、複数でご参加いただく方がより効果的・実践的な学習ができると考えております。多くの方のご参加をお待ちしております。
日時 | 平成27年1月9日(金) 午後1時00分~4時00分 |
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場所 | 東医健保会館 2階中ホール (JR総武線・信濃町駅 徒歩5分) |
テーマ | 病院のBCP(講義およびグループワーク演習) |
講師 | 佐々木 勝先生(東京都立広尾病院院長・急性期医療委員会委員) |
参加費 | 会員5,000円 非会員 10,000円 |
定員 | 先着80名 (定員を超えた場合のみ事務局よりご連絡いたします) |
連絡先 | 東京都病院協会事務局(TEL 03-5217-0896) |
参加者数 | 32名 |