『目で見る院内暴力対策』は絶版となりました。
大変多くの方からご好評をいただき、ありがとうございました。
平成21年11月
東京都病院協会 医療安全推進委員会では、平成20年8月に増加する院内暴力への対応方法を分かりやすく示した「目で見る院内暴力対策」を発行いたしました。
おかげさまで都内のみならず全国の医療機関からお問い合わせをいただき、当初一万部の印刷分が、発行後一ヶ月半で頒布終了いたしました。
言葉のサプリメント』は絶版となりました。
大変多くの方からご好評をいただき、ありがとうございました。
この度東京都病院協会では、美しい日本語のための小冊子「言葉のサプリメント」を作成いたしました。“あなたとあなたのまわりが元気になる”言葉の小冊子です。
A5版、18ページ
価格:会員 200円 非会員 300円
『診療情報管理」立ち上げの手引き』は絶版となりました。
大変多くの方からご好評をいただき、ありがとうございました。
東京都病院協会 会長 河北博文
病院が病院として存在するためには組織としての組織文化の確立と業務としての医療の科学性を追及することが不可欠である。わが国の医療に科学性はどのくらい存在するか。医療が科学的であるということは検証できることを意味する。検証できるためにはデータという情報が必要であり、それが記録され、集積され、分析されて現場で活用される循環機能をシステム化することである。経験と勘に基づく医療も従来の知恵と知識が活かされてきたことの結果ではあるが、それをさらに科学的に検証して将来に継承できるものにしていくことが必要である。
わが国の従来の診療情報管理は終了した診療の整理と保管が主な作業であり、アナログ的処理のもとにデータベース化されてこなかった。デジタル的情報管理が高度に可能になった今日、診療情報管理は診療の経過中に得られた情報をいかにデータ・ベース、EBMのクリニカル・ガイドラインなどとの双方向のやり取りによって現在進行中の診療に役立たせるかということに転換していくことが求められている。そのためには、医療機関の規模、機能に関わらずにそこで行われている診療に関わる診療情報をどのように管理システムに繋げるかということがこの手引きによって示されている。適切な診療情報管理こそが診療の質の向上並びに、安全な医療の保証の全てであると言っても過言ではない。そのために東京都病院協会は平成10年以来の研究を通して診療情報の標準化とデータ・ベース化に関わってきた。東京都内並びに、東京都以外の地域であってもできるだけ多くの医療機関が診療情報の適切な管理を行い、それが医療の科学性の追及に結びつくことと期待している。
最後に、当然のこととしての繰り返しではあるかも知れないが、診療情報の管理は正しい診療情報の発信が不可欠である。これは医師、看護師を含む専門職の人たちが自らの業務の中でいかに正確に情報を捉え記載するかということである。このことが全ての基本になるということを再度確認しておきたい。