東京都では、来るべき首都直下地震に備えて、平成24年に東京都地域防災計画を改訂し、都内すべての病院の役割を明確化して、急性期だけではなく、慢性期の病院でもそれぞれの機能・役割に応じて傷病者の受け入れを分担することを示しました。これに加えて今年度あらたに、現場での医療救護活動の指針となる東京都における「災害時医療救護活動ガイドライン」が策定されました。
東京都医師会では、本来は被災地派遣型の医師会の医療救護班であるJMATの研修において、東京都が被災地になった場合の医療救護活動を盛り込んだ「東京JMAT研修」を平成26年度から開始しています。また平成27年4月からの災害拠点病院におけるDMAT保有必須化に伴う研修や、全日本病院協会会員病院の災害医療救護班を養成する全日病AMAT研修会が開催されるようになるなど、災害時の医療提供体制の姿は年々変わってきています。
本研修会では、東京JMATや全日病AMATをはじめとした多種多様な災害時の医療救護班との関係を踏まえて、「災害時医療救護活動ガイドライン」に基づいた現時点での災害時医療提供体制を概観するとともに、災害トリアージの概念や実際の行動について解説します。
これまでトリアージについて学習したことのない方もご参加いただけるように、特に一次トリアージに的を絞り、例題を通じてスタート式トリアージの技術の習得を目指し、更に、トリアージタッグの記載方法についても簡単に学びます。
医師・看護師に限らず薬剤師や事務職員など、より多くの病院職員の方々のご参加をお願い申し上げます。
日時 | 平成27年10月28日(水) 午後2時00分~午後4時00分 |
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会場 | 東医健保会館(JR信濃町駅 徒歩5分) |
テーマ | 「災害時の医療体制と災害トリアージについて」
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講師 | 大桃丈知先生(白鬚橋病院 院長・急性期医療委員会委員) |
対象 | 病院職員(事務職員を含む) |
参加費 | 会員4,000円、非会員8,000円(当日、会場にて支払い) |
定員 | 先着100名 (定員を超えた場合のみ事務局からご連絡いたします) |
連絡先 | 東京都病院協会事務局(TEL 03-5217-0896) |
参加者数 | 69名 |