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都民向けに医療現場の実情を伝え医療界外の力も借りてスタッフ支援

東京都病院協会渉外・広報・会員組織委員会委員長 東海林 豊

東京都病院協会は新型コロナウイルス感染症が広がるなかで、協会広報用ツイッターアカウントを設けたほか、在京ラジオ5局の番組内で医療の実情を伝えるなど、都民向けの情報発信活動を開始している。さらに医療従事者を応援する企画を異業種と協働で展開。一連の取り組みを東海林豊渉外・広報・会員組織委員会委員長に聞いた。

今回の新型コロナウイルス感染症の広がりを受けて、東京都病院協会として初めての試みとなる一般向けメッセージ「東京都に住む皆様へ」を発信した。広報委員会のメンバーでもある中西泉常任理事の発案でまとめたもので、「3つの『密』どころか、ひとつの『密』すらも避けてください」と、かなり強い調子の内容になっている。特に今回の新型コロナウイルス感染は一般市民の行動なくして収束は難しいという危機意識が背景にあったためで、これを機に、東京都病院協会のツイッターを開設した。

こうした流れのなかで、従来の協会の活動の枠組みを越える取り組みも始まった。

「#医療現場を応援」プロジェクトは、まさに医療現場のスタッフを何とか応援したいという想いから始まった。新型コロナウイルス感染症との闘いが長期化する中で、医療現場のスタ ッフの疲労が深刻化し、さらに医療関係者への差別などもあってモチベーションの維持が難しくなってきているという話が、協会幹部の間で持ち上がっており、彼らへの支援は協会としても大きな課題だった。

在京ラジオ5局の協力を得られることになり、各局の番組内で「医療現場の生の声」というコーナーを設けてもらい、医療現場の実情やスタッフの苦しみ、喜び、あるいは経営実態などについても発信することになった。一般の人がイメージする状況と実際はかなり乖離があるので、現場の本当のことをお伝えしようというねらいもある。猪口正孝会長、猪口雄二副会長、河北博文名誉会長、南多摩病院の切手純代看護部長らが出演し、現場の実態や病院経営の実情をお話ししている。また現場の声を集めて放送してもらうといった企画もあった。

「#キッチンカープロジェクト」も 医療従事者を応援しようという想いから実現したものだ。キッチンカーのできたての温かくて美味しい食事をお好きなタイミングで召し上がっていただけるもので、ゴールデンウイーク期間中に本プロジェクトを活用した病院の皆様には大変ご好評をいただいている。キッチンカー1台につき〜200食分を提供することができ、160食以上であれば2台で運用することになるので、より迅速な提供が可能だ。

自粛要請でイベント中止が続いている都内のキッチンカー事業者の皆様が企画趣旨にご賛同くださり、オーダーから実施日まで原則中5日の準備期間で、出張手数料なしの、食事料金(1食税込800円、食〜)のみで出動していただける。食事の受け渡し方法や、料金の支払い方法などにも相談にのっていただけるので、ぜひご検討いただきたい。

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